家計の見直しは現状把握から実施しよう!

家計改善

春は、新たな生活スタイルが始まる時期ですね。

お子様がいらっしゃるご家庭では、お子様の成長とともに子育てに関する支出が大幅に増加したご家庭もあるのではないでしょうか!そして、家計を見直しするために具体的に何をすればいいのだろうかと悩んでいる方も多いのではないでしょうか!

我慢による節約だけでは家計の見直しは難しいです。

家計の見直しのポイントは、一度見直しをすることで効果が継続する固定的な支出を削減することです。この記事では無理をしないで効果的な家計の見直しをすすめる方法をご紹介します。

家計の見直しは「毎月支出する費目」から把握しよう

どこから手を付ければいいのか良く分かりません

JIN
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まず初めに、家計から支出しているものを洗い出し、固定費と変動費に区分して費目を確認してみましょう。

  • 固定費:毎月、一定額支払いが必要となるお金のこと
  • 変動費:毎月、自分や家族の行動によって支払いが必要となるお金のこと

次に、費目にはどのようなものがあるかを確認してみましょう。
具体的な費目は次のようなものがあります。

固定費変動費
 住居費(家賃、住宅ローン) 食費
 通信費
 (携帯電話、スマートフォン、インターネット回線)
 被服費
 保険料(生命保険、医療保険、損害保険) 日用品
 水道光熱費(電気料金、ガス料金、水道料金) 交通費・ガソリン代
 教育費(学費・給食費、習い事の月謝など) 交際費・娯楽費
 自動車ローン、月極駐車場代 医療費(通院代など)
 定期的に購入しているもの
 (雑誌、音楽コンテンツなど)
 定期的に支払っているもの
 (スポーツジム、スマホアプリなど)
 その他のローン(カードローンなど)

これらの費目はどの程度厳密に把握する必要があるか教えてください

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ここでの目的は、家計の見直しの糸口を探すことが目的です。厳密な費目分けは必要ではないでしょう。残念ながら完璧にやろうとしてスタートで嫌になってしまう人もいます。あくまで、現状把握ができれば良いと考えて気軽にやってみることをお勧めします。

水道光熱費は毎月金額が変わるけど固定費でいいの?

JIN
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具体的には、水道光熱費などは使用料により支払い金額が変化するため、変動費が含まれていますが、簡便的に固定費として把握できれば十分です。

「特別費」を把握しよう

次に、特別な支出を把握してみましょう。
毎月の支払いではないが、1年間のうちに一定額の支払いが必ずあるお金のことで、ご家庭によって費目や金額が大きく異なります。

主な特別費は次のようなものがあります。

固定資産税
自動車税
年払いの保険料(生命保険、年金保険、損害保険)
年払いのNHK受信料
自動車の任意保険(年払い)、車検費用
家族旅行

特別費を把握していないと、毎月の家計の収支管理ができません。
例えば、年1回納税が必要となる自動車税や年1回又は4回の納税が必要となる固定資産税などの支払いがある月は毎月の生活費の支出に加えて数万円~数十万円の支出が追加で必要となるため、毎月の収支が赤字になってしまう場合もあります。
特別費を事前に把握することで、特別費の支払いに備えた積み立てをすることや、賞与から補填するなど、特別費を捻出する方法も考えられ、急な支払いにも慌てることがありません。
年間で特別費がいくら掛かるかを把握してみてください。

固定費の内、金額が多いものを見直そう

「毎月支出の費目」と「特別費」が把握できたら、固定費の内、支出が多いものを優先して見直しを行います。

なぜ支出の多い固定費の見直しから優先して行うのですか?

JIN
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例えば、日用品や食料品などの単価が低いものは、少し安いものを購入したところで大きな節約にはなりません。多額な出費を優先的に見直す方が効果的です。
また、1回あたりの支出が少額であっても、継続的に支出が必要なものも、長期で考えると多額な支出に含まれます。

支出が多額となり、見直しを進めやすいものとして次の費目があります。

  • 通信費(携帯電話、スマートフォン、インターネット回線)
  • 住居費(家賃、住宅ローン)
  • 保険料(生命保険、医療保険、損害保険)
  • 教育費(習い事の月謝など)

通信費(携帯電話、スマートフォン、インターネット回線)

通信費は、ここ数年で家計支出に占める割合が徐々に大きくなってきた固定費です。なかでも、スマートフォンの通信料が特に増加しています。お子様が大きくなるにつれ、家族で所有する台数が増加するため、見直しにより削減効果が大きい費目です。

最近では、大手通信キャリアと比べて圧倒的に安い通信料で利用できる格安SIMが広く利用されています。 大手通信キャリアの店舗での手続きと違い、オンライン手続きが中心であり、内容が理解しづらいことや、キャリアメールが使えないなどのデメリットが無いわけではありません。しかし、契約する会社やプランによっては通信料を1台当たり月額1,000円以下に抑えることも可能であり、通信料の大幅な節約が期待できます。そして、その効果は長期的に続くため、すぐにでも見直しをおすすめします。できるだけおトクに利用できるように工夫しましょう。

住居費(家賃、住宅ローン)

住居費は固定費の中でも特に大きな割合を占める出費なので、見直しを行うことで大幅な節約が可能になります。家賃を払っている場合と住宅ローンを組んでいる場合とに分けて、毎月の固定費削減について考えてみます。

【家賃を払っている場合】
家賃の支払いは、収入に見合った金額に抑えることで、毎月の生活に十分な余裕が生まれます。家賃の支払い額は、手取り収入の2~3割以内に収まるようにするといいでしょう。これ以上の家賃の支払いは家計を大きく圧迫することにもなります。
家計の見直しのためにすぐ引っ越しを行うというのは現実的ではありませんが、住居費は家計の中でも大きな割合を占める費目ですので、次に引っ越しをする時のためにも理解しておきましょう。

【住宅ローンを組んでいる場合】
住宅ローンの金利は、超低金利水準にあり多少の上下はあるものの融資を受ける人にとってメリットがあります。住宅ローンを組んでから見直しをしたことがないご家庭や、何年も前に見直しをしたことがあるご家庭は、住宅ローンの借り換えを検討しても良いでしょう。

住宅ローンの借り換えとは、現在の住宅ローンを別の金融機関の住宅ローンに切り替えることをいいます。
住宅ローンを見直すことで、次の効果が得られる場合があります。

  • 毎月の返済額やボーナス払いを減らせる
  • 返済期間が短縮し、完済時期を早くできる

生活への我慢が発生することは無く、住宅ローンの借り換えをすることで数百万円という多額な節約ができる可能性があります。なお、借り換えを検討する際は、融資手数料や保証料も含め総合的な借り換え効果で判断しましょう。

借り換えのタイミングには、いつがいいのでしょうか?

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大きく次の3つのタイミングが考えられます。

・ 固定金利一定期間選択型の住宅ローンは、固定期間が終了するとき

・ 現在の契約金利より低い金利の住宅ローンを組むことで、利息軽減効果が得られるとき

・ 段階金利で借り入れた住宅ローンの金利が上昇するとき

住宅ローンの借り換えによる返済額軽減効果は、タイミングが重要です。返済額がいくらになるかシミュレーションができるサイトが多くありますので是非試してみてください。

保険料(生命保険、医療保険、損害保険)

生命保険、医療保険、損害保険などの各種保険は、過剰な保障を付けていることで、保険料を払い過ぎている可能性があり、意外に多くの人が知らずに過剰な保険料を払い続けています。例えば、下記のような場合です。

  • 公的保障で賄える保障を付保している(生命保険、医療保険で多い)
  • 必要な保障額以上の保障を付保している(生命保険で多い)
  • 同じ保障を重複して付保している(損害保険で多い)

生命保険や医療保険、損害保険等の「民間保険」は、公的な保障で賄えない分を補うという考え方が基本です。
夫が死亡した際の妻への公的な保障である遺族厚生年金がありますが、これで不足する分を生命保険や個人年金保険で補います。
お子様が成長して教育費が掛からなくなったにも関わらず、教育費を含めた保障を付保し続けている場合など、さまざまなケースがあります。
家族構成や今後のライフプランに合っていない過剰な保障を付保している場合は、その保障を削減することで毎月の保険料を下げられる可能性があります。

収入に見合っていない保険料で家計を圧迫していたり、不必要な保障や重複した保障を付保することで損をしていたり、少しの見直しで家計が楽になるというケースは良くあることです。
特に、保険は一定期間継続して支払い続ける出費であり、月々の節約となる金額が少額であっても、年単位、さらに契約期間で考えると大きな節約となります。

ただし、保険料を安くなるからといって、必要な保障が受けられないのでは意味がありませんので、慎重な検討が必要です。家族構成などの条件を加味して検討することになりますが、次の内容を中心に本当に現在の契約内容が適しているかを確認しましょう。

  • 保障範囲と保険金額
  • 保障期間と保険料

こちらもインターネット上で簡単な見積もりやシミュレーションができるサイトが多くありますので試してみてください。

生命保険の見直しの進め方を別に記載しています。参考にしてみてください。

教育費(習い事の月謝など)

お子様の成長に合わせて習い事が増加していませんか?

一度始めた習い事をやめるのは大変です。新しい事をはじめたい場合は、1つ習い事をやめるなど、お子様と相談しながら決めていきましょう。どうしても習い事を続けたい場合や追加したい場合は、他の費目で削減できそうなものがないか。可能な限り、毎月の支出総額を増加させないで済む方法を考えてみましょう。

まとめ

固定費を削減するのは、手間も時間もかかります。

手を付けるのは面倒に感じるかもしれませんが、一度削減に成功すると、その削減した分は永久に継続します。それぞれ見直しには契約手続きの変更などが必要となり、手間と時間がかかりますが、一度やってしまうと効果は絶大です。

我慢による節約では、家族も自分も苦しめるだけで、絶対に長続きしません。

固定費を見直すことで、年間支出が抑えられ収支のバランスを改善し、浮いた分で貯蓄を増やせるようにもなります。


節約だけでは効果が少ないと感じるなら、是非、固定費を見直してみてください!

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